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台所の流れが悪くなって『外の排水桝を見てみて』と言われたのに、どこにあるのか分からない。そんな方は意外と多いですよね。
結論から言うと、屋外の排水桝は「建物のまわり」「台所や浴室の外」「敷地の出口」の3つのゾーンを順に見ると見つかりやすいです。
この記事を読むと、戸建ての敷地で桝を探す順番と、見つからない時にどこを疑えばいいかが分かります。
屋外の排水桝はどこにある?まずは3つのゾーンで探す
屋外の排水桝は、建物のまわり、水回りの外壁の近く、敷地の出口(道路との境目の近く)の3か所に集まっています。家の中の水回りの位置を思い浮かべながら、外を一周してみてください。
排水桝とは、敷地の中に埋まった排水管の途中にある、点検と掃除のための入口です。くわしくは排水桝とは?役割と種類で紹介しています。
『庭のどこを探せばいいの?』と迷った時は、敷地を3つのゾーンに分けて考えると早いんです。
| ゾーン | 探す場所 | 見つかりやすい桝 |
|---|---|---|
| 1 水回りの外 | 台所・浴室・洗面所・トイレの外壁の近く | 家の中の排水が最初に出てくる桝 |
| 2 建物のまわり | 建物の角、建物と塀の間の通路、雨どいの下 | 管が合流・曲がる所の桝、雨水桝 |
| 3 敷地の出口 | 道路との境目から約1mの所 | 市町村が管理する公共ます |

ゾーン1 水回りの外から探す
いちばん見つけやすいのは、台所や浴室の外壁の近くです。
家の中で使った水は、床下を通って外へ出たところで最初の桝に入ります。台所の窓の下や、浴室の換気扇の下あたりの地面を見てみてください。
例えば、台所の流れが悪くなって外の桝を見たい場合。台所のシンクがある壁の外側を、地面に近い高さでたどってみてください。
洗面所と浴室が隣り合っている家なら、その2つの外にある桝は1つにまとまっていることもあります。
| 水回り | 外で見る場所 | 見つける時のヒント |
|---|---|---|
| 台所 | シンクがある壁の外側 | 給湯器や勝手口の近くにあることが多い |
| 浴室・洗面所 | 換気扇や小窓の下 | 隣り合う水回りの桝がまとまっていることがある |
| 洗濯機 | 洗濯機置き場の壁の外側 | 洗面所の桝と同じ系統のことが多い |
| トイレ | トイレの小窓の下や近くの外壁 | 1階と2階のトイレの管が合流する所もある |
ゾーン2 建物のまわりをぐるっと一周する
水回りの外で見つけたら、そこから管の流れをたどるように建物のまわりを歩きます。
建物の角や、管が曲がりそうな所にも桝があることが多いです。雨どいが地面に下りている所の近くには、雨水桝があることもあります。
ゾーン3 敷地の出口で公共ますを探す
仙台市の案内では、公共ますは宅地と道路の境界から約1メートルの宅地内に設置され、市が管理しています。
門柱の近くや駐車場の端など、道路に面した所を見てみてください。家の中から来た管は、最後にここに集まって道路の下の下水道へ流れていきます。
仙台市では、汚水と雨水を1本の管で流す合流式の地区は1宅地に1つ、分けて流す分流式の地区は汚水ますと雨水ますが各1つです。地区によって数が違うので、敷地の出口に1つしかなくても慌てなくて大丈夫です。
探す時に用意しておくもの
ふたを開けるつもりなら、ゴム手袋とマイナスドライバーくらいは手元に置いておくと安心です。
- ゴム手袋
- マイナスドライバー(ふたを持ち上げる用)
- 土をはらう小さなほうきやスコップ
- 位置を記録するスマホか間取り図
桝が置かれるルールから逆算して探す
各市の排水設備の指針では、桝は管の始まりと終わり、合流する所、曲がる所、太さや傾きが変わる所に置くことになっています。まっすぐな所でも、管の内径の120倍以内の間隔で設けます。
ここが探す時のいちばんのコツなんです。
桝は、好きな場所に置かれているわけではありません。決まった場所に置かれるので、1つ見つかれば、次の桝がどこにあるかもある程度読めます。
| 桝が置かれる所 | 家まわりで言うと | 探し方のヒント |
|---|---|---|
| 管の始まり | 水回りから管が外に出てきた所 | 台所・浴室・トイレの外壁の下 |
| 合流する所 | 2本以上の管が1本になる所 | 水回りが並んでいる面の途中 |
| 曲がる所 | 建物の角を回り込む所 | 建物の角の近くの地面 |
| 太さや傾きが変わる所 | 管が太くなる・深くなる所 | 外見では分かりにくいので図面で確かめる |
| まっすぐな所の途中 | 長い通路の下を通る所 | 一定の間隔でふたが並んでいないかを見る |
| 管の終わり | 公共ますにつながる所 | 道路との境目の近く |
管の太さの120倍とは、どのくらい?
『120倍って、どれくらいの距離なの?』と思いますよね。
管の内径に120をかけた長さなので、細い管ほど間隔は短く、太い管ほど長くなります。
家まわりの排水管はそれほど太くないので、長い通路の下をまっすぐ通る管でも、途中にもう1つ桝があることは珍しくありません。
- 見つけた桝のふたを開け、管がどちらの方向から入ってどちらへ出ているかを見る
- 出ていく方向(下流)に向かって地面を見ながら歩く
- 建物の角や、別の水回りの管が合流しそうな所でふたを探す
- 最後に、道路との境目の近くで公共ますを見つける
- 見つけた桝の位置を、スマホで写真に撮るか間取り図に書き込んでおく
ふたを開ける時は、ゴム手袋をして、ふたのすき間にマイナスドライバーなどを差し込んで持ち上げると開けやすいです。
見つけた桝は記録しておくと次が楽
一度見つけた桝も、1年たつと場所を忘れてしまいがちですよね。
見つけたその日に、簡単なメモを残しておくのがおすすめです。次の点検や、業者に状況を伝える時にも役立ちます。
| 記録すること | 書き方の例 |
|---|---|
| 位置 | 台所の勝手口の右、建物の角から少し離れた所 |
| ふたの形 | 丸い小さなふた、四角いコンクリートのふた |
| 何の桝か | 台所の水が流れてくる、雨どいの下 |
| 中の様子 | 白い塊が少しある、泥がたまっている |
| 開けた日 | 点検した日付 |
業者に相談する時も「台所の外の丸い桝に水がたまっています」と伝えられると、話が早く進みます。
戸建ての排水桝、ふたの見た目で何の桝かを見分ける
最近の住宅の排水桝は、直径の小さい丸いふたの塩ビ製が多いです。古い家では四角いコンクリート製のふたが残っていることもあります。
戸建ての排水桝を見つけたら、次は『これは何の桝?』が気になるところですよね。
ふたに「汚水」「雨水」などの文字が刻まれていることがあります。文字がなくても、置かれている場所とふたの形でおおよそ見当がつきます。
| 見た目・場所 | 考えられる桝 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| トイレの外の近くにある | 汚水桝 | トイレの水を流して、流れてくるかを見る |
| 台所・浴室の外の近くにある | 雑排水桝・トラップ桝 | 台所の水を流して、流れてくるかを見る |
| 雨どいの下にある | 雨水桝 | 底がくぼんで泥がたまっているかを見る |
| 道路との境目の近くにある | 公共ます | 市町村の名前やマークがふたにあるかを見る |
汚水桝と雨水桝の中の形の違いは、汚水桝・雑排水桝・雨水桝の違いでくわしく紹介しています。
桝の数が多いのは、なぜ?
『うちの庭、ふたがやたらと多い気がする』という方もいるはずです。
これは、さっきのルールどおりに置かれている結果なんです。水回りが多い家や、建物の角を何度も回り込む家ほど、管が合流・曲がる所が増えるので、桝の数も増えます。
汚水と雨水を分けて流す地区では、汚水の系統と雨水の系統が別々になるので、さらに数が増えます。
排水桝がない・見つからない時の5つのパターン
住宅の排水桝が見つからない時は、埋まっている、何かの下に隠れている、地域の排水のしくみが違う、集合住宅で共用になっている、のどれかであることが多いです。最後は図面で確かめるのが確実です。
一周してもふたが見当たらないと『うちには排水桝がないのかな』と不安になりますよね。
ただ、下水道につながっている家なら、排水管の途中にはどこかに桝があるはずです。次の5つのパターンで確かめてみてください。
| パターン | よくある状況 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 1 土やコンクリートで埋まった | 庭の土が流れ込んだ、外構工事でふたの上まで舗装された | 水回りの外の地面を、スコップで浅く掘ってみる |
| 2 物の下に隠れている | 物置、植木鉢、ウッドデッキ、砂利の下 | 物をずらす、デッキの点検口を開ける |
| 3 浄化槽の地域 | 下水道ではなく浄化槽につながっている | 浄化槽のふたがないか、市町村の窓口で確かめる |
| 4 集合住宅 | 桝は共用部分にある | 管理会社や大家さんに聞く |
| 5 位置が分からない | どこにも見当たらない | 建てた時の図面を見る、建てた会社に聞く |

浄化槽の地域や集合住宅の場合
下水道が通っていない地域では、家の排水が浄化槽につながっていることがあります。その場合は、桝の数や位置が下水道の家とは違ってきます。
自分の家が下水道につながっているか分からない時は、市町村の窓口で聞くと教えてもらえます。
集合住宅では、桝は建物のまわりの共用部分にあることが多いです。住んでいる人が勝手に開けるより、管理会社や大家さんに伝える方が安心です。
埋まっている時に気をつけたいこと
仙台市は、公共ますを埋めたり上に物を置いたりせず、すぐ開けられる状態にしておくよう呼びかけています。
宅地内の桝も同じで、詰まった時にふたが開けられないと、原因を探すのに時間がかかってしまいます。
例えば、庭の土が雨のたびに流れて、気づいたら丸いふたが土に埋もれていた、ということはよくあります。水回りの外の地面を、スコップで表面だけ軽くなでるように探してみてください。
砂利を敷いた庭なら、砂利を手で少しよけるだけでふたが出てくることもあります。見つけたら、ふたの上に砂利がかぶらないよう、まわりを少し空けておきましょう。
見つからないからといって、コンクリートを壊したり、深く掘り返したりするのはやめておきましょう。管を傷つけるおそれがあります。図面で位置が分かってから、必要なら業者に相談するのが安心です。
図面はどこにある?
家を建てた時の書類の中に、配管の経路と桝の位置を書いた図面が入っていることがあります。
例えば、こんな聞き方で建てた会社に問い合わせてみてください。
「外の排水桝の位置が分からなくて、配管の図面はありますか?」
「お引き渡しの書類に入っているはずです。こちらでも確認しますね」
- 家を建てた時の引き渡し書類のファイル
- 確認申請の書類の控え
- 下水道の排水設備の申請書類の控え
- 外構工事の図面
見つけた屋外排水桝で、確かめておきたいこと
見つけた桝のうち、道路との境目にある公共ますは市町村の管理、それ以外の宅内の排水桝は持ち主の管理です。困った時の連絡先が変わるので、区別しておくと安心です。
ここまでで屋外の排水桝が見つかったら、もう一歩だけ進めておきましょう。
横浜市の案内では、敷地の中の排水設備の維持管理は所有者の責任です。広島市も、宅地内の排水設備の修理費用は個人負担と案内しています。
管理の区分や公共ますの呼び方は自治体によって違うことがあります。最新・詳しくはお住まいの市町村の下水道の担当窓口で確認してみてください。
流れが悪い時は、公共ますから見る
仙台市によると、公共ますのふたを開けて汚水がたまっていれば公共下水道の詰まり、たまっていなければ宅地内の排水設備の詰まりと見分けられます。
自分で業者を手配した場合、原因が公共下水道でも業者の費用は自己負担になる、とも案内しています。だからこそ、公共ますの場所を知っておくことが大事なんです。
| 見つけた桝の状態 | 考えられること | 次にすること |
|---|---|---|
| 公共ますに汚水がたまっている | 公共ますより先の詰まり | 市町村の下水道の担当窓口へ連絡する |
| 公共ますは空、宅内の桝に水がたまっている | 宅内の桝と公共ますの間の詰まり | 桝の中を確かめ、だめなら業者に相談する |
| 宅内の桝に油の塊や土砂がたまっている | 桝の中の詰まり | スコップなどで取り除く |
| 桝のまわりの地面が湿っている | 管や桝からの漏れ | 工事した会社や業者に見てもらう |
桝の中の掃除のしかたは排水桝の掃除のやり方で手順を紹介しています。
自分で手に負えない詰まりや、桝の割れ・漏れが見つかった時は、修理や工事の相談先を比べておくと慌てずに済みますよ。
排水桝ドットコム
自分で直せない排水桝のつまりは、業者の見積もりで比べませんか
ふたを開けても原因が見えない、何度も詰まる、木の根が奥まで入っている。そんな時は無理をせず、つまり修理や排水管の工事を頼める業者に相談するのが近道です。頼む前に確かめることと、見積もりを同じ物差しで比べる手順をまとめました。
業者の選び方排水桝の修理業者の選び方を見る当サイト内の解説ページに移動します。公共ますから先の詰まりは市町村の担当です。作業の内容・料金・保証は各業者に直接ご確認ください。
年1回はふたを開けて点検する
仙台市や神戸市は、年1回程度ふたを開けて堆積物を取り除き、流れを確かめるよう呼びかけています。
場所が分かったこの機会に、点検の日を決めておくのがおすすめです。
外構やリフォームの前に確かめておきたいこと
これから外構工事やリフォームをする方は、桝の位置を工事の前に確かめておくと失敗が減ります。
『工事が終わってから、桝がどこにあるか分からなくなった』という声は少なくありません。
- 桝の上を舗装やタイルでふさがない計画になっているか
- 桝の上に物置やウッドデッキを置く計画になっていないか
- 車が桝の上に乗る配置になっていないか
- 木を植える場所が桝や管から離れているか
- 工事後も桝の位置が分かるよう、図面に書き残してもらえるか
仙台市は、樹木の根が宅地内の桝や管のすき間に入り込むと詰まりの原因になるとして、植える時は桝や管からなるべく距離をとるよう案内しています。木の根の対処は排水桝に木の根が入った時の対処でまとめています。
屋外の排水桝についてよくある相談
屋外の排水桝について、よく寄せられる相談を3つ取り上げます。
桝の数や位置には、管の合流や曲がり角に置くというルールがあります。位置に迷ったら図面を見て、工事が絡む時は工事する会社に確かめるのが近道です。
「戸建ての庭に排水桝がたくさんあるのはなぜ?」
トイレ・台所・浴室とそれぞれの近くに桝があり、数が多くて不思議に思った、という相談です。
結論から言うと、管が合流する所・曲がる所・まっすぐな所の一定の間隔ごとに桝を置くルールがあるためです。水回りが多い家ほど、桝も多くなります。
数が多いのは、それだけ点検できる場所が多いということでもあります。詰まった時に、どこで止まっているかを探しやすくなるんです。
「新築で、桝の位置をもっと考えればよかった」
家を建てた後で、桝が駐車場の真ん中やウッドデッキの下になってしまった、という声もあります。
これから家を建てる方は、配管の経路と桝の位置を図面の段階で確かめておくと安心です。
『車を停める場所の下に桝があっても大丈夫?』と気になりますよね。
仙台市は、公共ますについて車で乗らないよう呼びかけています。桝の上に車が乗る配置にならないか、外構の計画の時に相談してみてください。
「排水の経路を変えた後、古い桝やマンホールはどうなる?」
屋外の排水を別の方向に移した時、元の経路の桝が残ったままになっている、という相談です。
使わなくなった桝をどう処理するかは、工事の内容によって変わります。排水設備の改築は、横浜市では市が指定した排水設備指定工事店でなければできない工事です。
古い桝の扱いも含めて、工事をした業者に確かめておきましょう。工事の費用の考え方は排水桝の工事費用の見方で紹介しています。
よくある質問
屋外の排水桝はどこにありますか?
台所・浴室・トイレの外壁の近く、建物の角や通路、道路との境目の近くの3つのゾーンにあることが多いです。水回りの外から探し始めて、管の流れをたどるように建物のまわりを一周してみてください。
排水桝がない家もありますか?
下水道につながっている家なら、多くの場合どこかに桝があります。土や舗装で埋まっている、物の下に隠れている、浄化槽につながっている、集合住宅で共用になっている、のどれかを確かめてみてください。
公共ますと宅内の排水桝はどう見分けますか?
公共ますは、宅地と道路の境界から約1mの所にあり、市町村が管理しています。ふたに市町村の名前やマークがあることもあります。それ以外の敷地の中の桝は、持ち主が管理する宅内の排水桝です。
桝のふたが開かない時はどうすればいいですか?
ふたのまわりの土や砂をはらってから、すき間にマイナスドライバーなどを差し込んで少しずつ持ち上げてみてください。固くて開かない時に無理にこじると、ふたが割れることがあります。
桝の位置を確かめるのにいい方法はありますか?
建てた時の配管の図面を見るのが確実です。手元になければ、家を建てた会社や外構工事をした会社に聞いてみてください。
まとめ
- 屋外の排水桝は、水回りの外、建物のまわり、敷地の出口の3つのゾーンで探す
- 桝は管の始まり・合流・曲がり角・一定の間隔ごとに置かれるので、1つ見つかれば次も読める
- 見つからない時は、埋まっている、物の下、浄化槽、集合住宅、図面の5つで確かめる
- 公共ますは市町村の管理、宅内の排水桝は持ち主の管理
- 流れが悪い時は、まず公共ますを開けて見る





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