排水桝のつまり・修理を業者に頼む方法|選び方と見積もりの確かめ方

排水桝のつまりや修理を業者に頼む方法と、選び方・見積もりの確かめ方を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が市町村の下水道の案内や国民生活センターなど公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。排水設備の基準や管理の区分、指定工事店の制度は市町村によって違うことがあるため、最新の情報はお住まいの市町村の下水道の担当窓口で確認してください。

庭の桝から水があふれている、何度掃除しても流れが悪い。そんな時『どこの業者に修理を頼めばいいの?』と迷う方も多いはずです。

結論から言うと、排水桝の修理を業者に頼む前に、公共ますの状態・工事か清掃か・急ぎかどうかの3つを確かめると、頼む相手が自然に決まります。

この記事を読むと、業者の探し方の比べ方と、見積もりで確かめる項目、その場で決めないための注意点が分かります。

目次

頼む前に確かめる3つのこと

先に結論

業者に電話する前に「公共ますに汚水がたまっているか」「工事が要りそうか、清掃で済みそうか」「今日中に直したいか」の3つを見ておきましょう。この3つで、連絡先も頼み方も変わります。

『とにかく早く誰かに来てほしい』と焦りますよね。その気持ちは自然です。

ただ、数分だけ確かめる時間を取ると、頼まなくていい相手に頼んでしまう失敗を防げます。下の判定表を、上から順に見てみてください。

確かめること見る所・考え方こうだったら
1 公共ますに汚水がたまっているか道路際の公共ますのふたを開けて見るたまっていれば市町村の担当へ。たまっていなければ宅地内の問題
2 工事か清掃か桝や管が割れている・沈んでいるか、油や泥の詰まりか割れや交換は工事で指定工事店へ。詰まりの除去や清掃なら指定でなくてもよい
3 急ぎかどうかトイレや台所が使えない、汚水があふれているか急ぎなら受付の早い窓口へ。急がないなら複数の見積もりを比べる
排水桝の修理を頼む前に、公共ますの状態・工事か清掃か・急ぎかどうかの3つを順に確かめて連絡先を決める流れを示した図解

1つ目 公共ますを見ると「誰の担当か」が分かる

仙台市は、公共ますのふたを開けて汚水がたまっていれば市の公共下水道の詰まり、たまっていなければ宅地内の排水設備の詰まりと案内しています。横浜市では、道路側の接続ますで汚水があふれているかを確かめるよう案内しています。

ここが大事なところです。自分で業者を手配した場合、原因が公共下水道の側でも、業者の費用は自己負担になります(仙台市の案内)。

宅地内の桝と管は持ち主の管理で、修理の費用も個人負担です(広島市の案内)。自治体で呼び方や区分が違うことがあるので、最新・詳しくはお住まいの市町村の下水道の担当窓口で確認してみてください。

2つ目 工事か清掃かで、頼める相手が変わる

排水設備の新設・増設・改築の工事は、市町村が指定する排水設備指定工事店でなければできません(横浜市下水道条例)。桝の交換や管の入れ替えは、ここに当たります。

一方で、工事を伴わない宅地内の管のつまり除去や清掃だけなら、指定工事店でなくても行えます(横浜市の案内)。油や泥の詰まりなら、水回りの修理業者にも頼めるということです。

3つ目 急ぎかどうかで、比べる時間を決める

トイレが流れない、汚水があふれているといった時は、まず流れを戻すことが先です。こういう時は、すぐ受け付けてくれる窓口が頼りになります。

逆に、ふたが割れた、桝が古くなったといった急がない修理なら、時間をかけて複数の見積もりを比べられます。急ぎの時は「流れを戻す作業」と「工事」を分けて考えると、あわてて大きな工事まで決めずに済みますよ。

業者の探し方は4つ。それぞれの向き不向きを比べよう

正解は1つではない

排水桝の修理を頼む相手は、家を建てた会社や前に工事した会社、管理会社やハウスメーカー、市町村の指定工事店、水回り修理の受付サービスの4つが主な候補です。状況に合わせて選びましょう。

『結局、どこに頼むのがいいの?』という声はよく聞きます。

結論から言うと、探し方ごとに得意な場面が違うんです。仙台市も、市の公認業者などへの依頼のほか、管理会社やハウスメーカー、排水設備の工事をした業者に直接連絡する方法を案内しています。

探し方向いている場面良いところ気をつけたいこと
家を建てた会社・前に工事した会社新築から年数が浅い、前の工事の後に不具合が出た配管の図面や工事の内容を知っている夜間や休日はすぐ動けないことがある
管理会社・ハウスメーカー賃貸や分譲の集合住宅、ハウスメーカーの家誰の負担かの判断も含めて相談できる自分で業者を呼ぶ前に連絡するのが基本
市町村の指定工事店の一覧桝の交換や管の入れ替えなど工事が必要市町村の指定を受けた工事店から選べる一覧は名前と連絡先が中心で、得意な工事は自分で聞く
水回り修理の受付サービス夜間や休日、今すぐ流れを戻したい24時間受付で相談・見積もりができる窓口がある作業の前に見積もりの内訳を確かめる
排水桝の修理を頼む相手を、建てた会社・管理会社やハウスメーカー・市町村の指定工事店・水回り修理の受付サービスの4つで比べた図解

場面別に考えると、こうなる

表だけだと選びにくい、という方のために、よくある場面に当てはめてみました。

よくある場面まず連絡したい相手次の候補
夜に台所の外の桝から水があふれた水回り修理の受付サービス翌日以降に建てた会社へ報告
賃貸の家で桝が詰まった管理会社・大家管理会社が手配する業者
古い桝が割れて沈んできた市町村の指定工事店前に工事した会社
新築から間もないのに流れが悪い家を建てた会社ハウスメーカーの窓口
木の根が管の中まで入っている市町村の指定工事店水回り修理の受付サービスで状況を見てもらう

賃貸の家は、自分で業者を呼ぶ前に、管理会社や大家に連絡するのが基本です。誰の負担になるかも含めて相談しておくと、後で話がこじれにくくなりますよ。

木の根の詰まりは、清掃で済む場合と管の入れ替えが要る場合があります。詳しくは排水桝に木の根が入った時の対処で紹介しています。

指定工事店の一覧の見方

指定工事店の一覧は、市町村のサイトで公開されています。横浜市は区ごとの一覧をPDFで出しています。

一覧で住まいの近くの工事店を探し、頼みたい工事に対応しているかを電話で聞いてみてください。横浜市も、業者によって対応できない工事があることを注意点に挙げています。

水回り修理の受付サービスを使う時

夜間や休日に流れが止まった時、24時間受付で相談や見積もりができる窓口は心強い存在です。電話やフォームで症状を伝えると、修理業者が来て状況を見てくれる形が多いです。

使う時は、作業の前に見積もりを出してもらい、内容と金額に納得してから頼むことが大事です。この後の見積もりの確認項目を、そのまま使ってみてください。

頼む候補は、困る前に決めておく

『あふれてから探せばいい』と思いがちですが、困っている最中は落ち着いて比べられないものです。

家を建てた会社の連絡先、住んでいる市町村の指定工事店の一覧のページ、夜間でも相談できる窓口。この3つをスマホにメモしておくだけで、いざという時の動きが変わりますよ。

見積もりで確かめる項目

「何をするか」と「いくらか」を作業の前に

見積もりは、作業を始める前に書面で出してもらいましょう。横浜市は、工事内容・費用・工期を事前に確認し、複数の業者から見積書を取るよう呼びかけています。

『見積もりって、金額だけ見ればいいんじゃないの?』と思いますよね。

実は、金額より先に「何をする見積もりか」を確かめる方が大事なんです。同じ「つまり修理」でも、桝の中をすくうだけか、管の奥まで洗うかで中身が違います。

作業の種類見積もりで聞いておきたいこと
桝の清掃対象の桝の数、取り除いた物の処分
管の洗浄洗う管の長さ、どの桝からどの桝までか
部品やふたの交換交換する物と数、古い物の処分
桝や管の工事掘る範囲、埋め戻し、舗装の直し、工期、指定工事店か
調べるだけの作業調査で何が分かるか、調査だけで終えた時の費用
見積もりで確かめる項目
  • 作業の内容が、桝の清掃・管の洗浄・部品の交換・工事のどれか書いてある
  • どの桝・どの管が対象か、数量が書いてある
  • 出張費や調査の費用が入っているか分かる
  • 作業の後に追加で費用がかかる条件が書いてある
  • 工事の場合は、掘る・埋め戻し・舗装の直し・処分が入っているか分かる
  • 工事の場合は、市町村の指定工事店かどうか確かめられる
  • 支払いの時期と方法が書いてある

その場で聞いておきたいひと言

見積もりを受け取ったら、分からない所はその場で聞きましょう。聞き方の例を挙げておきます。

  • 「この作業で、流れが戻らなかった時はどうなりますか?」
  • 「追加の作業が必要になったら、作業の前に教えてもらえますか?」
  • 「工事が必要な場合、市町村の指定工事店として工事できますか?」

『こんなことを聞いたら失礼かな』と遠慮する必要はありません。きちんとした業者ほど、作業の前の説明を大切にしています。

費用がどう決まるのか、見積書の内訳を詳しく知りたい方は排水桝の工事費用の決まり方も参考にしてみてください。

排水桝ドットコム

自分で直せない排水桝のつまりは、業者の見積もりで比べませんか

ふたを開けても原因が見えない、何度も詰まる、木の根が奥まで入っている。そんな時は無理をせず、つまり修理や排水管の工事を頼める業者に相談するのが近道です。頼む前に確かめることと、見積もりを同じ物差しで比べる手順をまとめました。

業者の選び方排水桝の修理業者の選び方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。公共ますから先の詰まりは市町村の担当です。作業の内容・料金・保証は各業者に直接ご確認ください。

その場で決めない・その場で払わない。トラブルを防ぐ考え方

急いでいる時ほど落ち着いて

国民生活センターは、トイレ修理や水漏れ修理などの「暮らしのレスキューサービス」で、広告の表示より高額な料金を請求されたという相談が増えていると公表しています。急いでいる時ほど、決める前に一呼吸おきましょう。

『すぐ来てくれたし、断りにくい』と感じる場面もありますよね。

国民生活センターの2021年10月7日の公表では、こうしたサービスの相談件数は2016年度の2,437件から2020年度は5,882件に増えていました。「390円から」のような広告の表示を見て頼み、高額を請求された事例も紹介されています。

国民生活センターの呼びかけ(要約)
  1. ネット広告の金額をうのみにせず、地元の信頼できる業者を事前に探しておく
  2. 契約を急かされたり、次々と高額な作業を提案されたりした時は断る
  3. 作業や金額に納得できなければ、その場で支払わない
  4. 困った時は消費者ホットライン188に相談する

詳しくは国民生活センターの公表資料も参考になります。何も起きていない今のうちに、頼む候補を1つ2つ決めておくのが、いちばんの備えなんです。

「無料で点検します」という訪問への対応

排水管や桝の点検を持ちかける訪問にも、気をつけたい手口があります。横浜市は「点検商法」として、次のような例を挙げています。

よくある言い方・やり方どう受け止めるか
「近くで下水道工事をしている」と言って消臭剤をまき、代金を請求する頼んでいない作業の代金は、その場で払わない
「市役所から来た」など、行政と関係があるような言い方をする身分証や業者名、連絡先を確かめる
「今なら無料」と点検を持ちかけ、強引に修理を迫る点検の結果を聞いても、その場で修理を決めない
断ると威圧的に契約を迫る家に入れず、きっぱり断る

横浜市は、門柱や玄関に貼られた見覚えのないシールにも注意するよう呼びかけています。仙台市も、無料点検や清掃の勧誘があっても、必要かどうか分からない時は即決せず、他の業者からも見積もりを取るよう案内しています。

契約内容と違う、説明に納得できないといった時は、消費生活センターに相談しましょう(仙台市の案内)。

作業の後に確かめておくこと

作業が終わったら、支払いの前に、台所やトイレの水を流して桝の中を一緒に見てもらいましょう。流れが戻ったことを自分の目で確かめておくと安心です。

見積書と請求書の中身が同じかどうかも、その場で見比べてみてください。違う所があれば、理由を聞いてから払えば大丈夫です。受け取った書類は、次に頼む時の参考になるので取っておきましょう。

頼む時に伝えることのメモ

伝える情報がそろうと、見積もりも早く正確になる

電話やフォームで頼む時は、症状と場所を具体的に伝えるほど、来てもらった時の話が早く進みます。下のメモを埋めてから連絡してみてください。

『電話で何を話せばいいか分からない』という方は多いはずです。例えば、こんなふうに伝えるとスムーズです。

「台所の外の桝から水があふれています。お風呂の水も流れが悪いです。道路際の公共ますには水がたまっていませんでした」

業者に伝えることのメモ
  • どの水回りで、何が起きているか(あふれる・流れない・においがする)
  • いつから起きているか、どの水を使った時に起きるか
  • 庭の桝のどこに水がたまっているか、桝の写真
  • 道路際の公共ますを開けた時の様子
  • 持ち家か賃貸か、建てた会社や前に工事した会社が分かればその名前
  • 来てほしい日時と、作業の前に見積もりがほしいこと

写真を撮っておくと、電話で伝えにくい桝の様子も見てもらいやすくなります。業者が来る前に、トイレや台所の水を使わないよう家族に声をかけておきましょう。

業者が来た日の流れ
  1. 症状と場所を説明し、桝と公共ますを一緒に見てもらう
  2. 原因の見立てと、作業の内容を聞く
  3. 作業の前に見積もりを書面で受け取る
  4. 内容と金額に納得してから作業を頼む
  5. 作業の後、流れが戻ったかを一緒に確かめてから支払う

自分で直せる詰まりかどうか、先に試してみたい方は排水桝のつまりを自分で直す方法を見てみてください。トイレの流れが悪い時の見分け方はトイレの排水桝の記事で紹介しています。

排水桝の修理業者選びでよくある相談

多いのは「どこに頼めば安心か」という悩み

排水桝の修理の相談では、業者の選び方、頼んでいい作業の範囲、費用の妥当さを気にする声が目立ちます。頼む前の確かめ方を知っておくと、不安がぐっと減ります。

桝の交換は「指定店」と書いてある業者なら安心?

集合住宅で桝をいくつか直したい。「指定店」と名乗る業者を選べば問題ないか、という相談です。

結論から言うと、排水桝の交換は、市町村の下水道の排水設備指定工事店が行う工事です。似た名前の指定もあるので、市町村の一覧の名称と業者名を照らし合わせて確かめましょう。

そのうえで、工事内容・費用・工期を見積書に書いてもらい、複数の業者を比べてみてください。指定を受けていることと、見積もりの中身が納得できるかは、分けて確かめるのがおすすめです。

油が固まって汚水があふれた。どこに頼めばいい?

台所の外の桝で油が固まり、汚水が外にあふれてしまった、という相談です。

まずは道路際の公共ますを見て、汚水がたまっていなければ宅地内の詰まりです。固まった油の除去や管の清掃は工事を伴わないので、水回りの修理業者にも頼めます。

すぐ流れを戻したい時は、24時間受付の窓口に連絡し、作業の前に見積もりを出してもらいましょう。流れが戻った後は、油を流さない工夫で再発を防げます。

古くなってボロボロの桝、修理と交換どちらを頼む?

桝が劣化して崩れかけているので修理したい、という相談も見かけます。

桝そのものが割れたり崩れたりしている時は、桝の交換になることが多く、工事にあたります。市町村の指定工事店に現地を見てもらい、見積もりを取りましょう。

家の桝の清掃だけ業者に頼むこともできる?

一般家庭の桝の清掃だけを業者に頼めるのか、という相談です。

できます。工事を伴わない清掃なら、指定工事店でなくても行えます。台所のシンクの中の排水口までまとめて頼めるかは業者によるので、頼む時に「どこからどこまで」を伝えて確かめてみてください。

よくある質問

排水桝の修理業者はどこで探せばいいですか?

家を建てた会社や前に工事した会社、管理会社やハウスメーカー、市町村の指定工事店の一覧、水回り修理の受付サービスが主な候補です。工事が必要なら指定工事店、夜間や休日に急ぐなら24時間受付の窓口、と状況で選びましょう。

排水桝のつまりを直すだけでも指定工事店に頼む必要がありますか?

工事を伴わない宅地内のつまり除去や清掃だけなら、指定工事店でなくても行えます(横浜市の案内)。桝の交換や管の入れ替えなどの工事は、指定工事店に頼みます。

公共ますが詰まっていた時の費用は誰が払いますか?

公共ますから先は市町村の管理です。自分で業者を手配すると、原因が公共側でも業者の費用は自己負担になるので、先に市町村の下水道の担当窓口に連絡しましょう。

来てもらった業者の見積もりが高いと感じたら断ってもいいですか?

納得できなければ、作業を頼まず断ってかまいません。国民生活センターも、契約を急かされる時は断ること、納得できなければその場で支払わないことを呼びかけています。

困った時の相談先はありますか?

契約内容と違う、説明に納得できないといった時は、消費生活センターに相談できます。消費者ホットライン188につなぐと、近くの窓口を案内してもらえます。

まとめ

この記事の要点
  • 頼む前に、公共ますの状態・工事か清掃か・急ぎかどうかの3つを確かめる
  • 公共ますに汚水がたまっていれば市町村へ。宅地内は持ち主の負担
  • 探し方は、建てた会社・管理会社やハウスメーカー・指定工事店・水回り修理の受付サービスの4つ
  • 桝の交換や管の入れ替えは指定工事店、清掃やつまり除去だけなら指定でなくてよい
  • 見積もりは作業の前に書面で。内容と追加費用の条件を確かめる
  • その場で決めない・払わない。困った時は消費者ホットライン188
排水桝ドットコム

排水桝ドットコム 編集部

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